ストロー呼吸法をご存じですか?ストローを使ってゆっくりと呼吸をする一種の呼吸トレーニングです。ストロー呼吸法を行うと呼吸に関わる機能が活性化され深い呼吸が出来るようになるため、心と体がリフレッシュされます。この記事ではそんなストロー呼吸法のやり方と効果を詳しく解説します。
ストロー呼吸法とは?
ストロー呼吸法とはストローを口に咥える、またはストローを咥えたように口をすぼめて
呼吸を行う一種の呼吸トレーニングです。
トレーニングではありますが、やったその場で効果が出る即効性もあります。
ストロー呼吸法のやり方と練習方法
ストロー呼吸法の基本的のやり方です。
今回の記事では「呼気(吐く息)」を使ったストロー呼吸法を紹介します。
ストローを用意する
呼吸法に使うストローを用意します。
太いストローのほうがやりやすいのですが、あまりこだわらなくても大丈夫。
身近にあるもので十分です。
とはいえ最初はあまり細すぎるものは避けましょう。
細いストローではコツを掴みづらいためです。
ストローを使って息を吐く
息を吐くときにストローを使います。
口から息をはきますが、深い呼吸を意識する必要はありません。
ゆっくりと息を吐きます。
息を吸う
口から息を吐き終わったら、ストローを外して鼻から息を吸います。
ストローを口から外すのは「いまから息を吸いますよ」という意識付け
の意味があります。
繰り返す
この呼吸を1分間から3分間ほど繰り返します。
初めての方でも呼気に15秒、吸気に5秒はかかりますので
1分間で3回ほどの呼吸になるでしょう。
(出来れるようになれば徐々に呼吸を長くしていってください。
無理は絶対に禁物です。続かなくなります。)
普通の呼吸に戻してみると呼吸が深くなっているのを
感じることが出来るでしょう。
ストロー呼吸法のコツと注意点
ストロー呼吸法のコツと注意点です。
コツは「口をすぼめる」、注意点は「力まない」です。
詳しく説明します。
口をすぼめる
ストローを咥えた口をすぼめるようにして息を吐きます。
口をすぼめたほうが気道から唇までのラインが意識しやすくなり、
体を力まなくても息を強く吐くことが出来るからです。
また、ストローなしでの呼吸への移行も容易になります。
力まない
息を吐くときに力まないようにしましょう。
ストローで負荷を掛けていますが必要以上の力はいりません。
負荷を少しだけ超えるくらいの心持ちで十分です。
えてして頬っぺたや首筋などに力を入れたくなりますが
欲しいのは横隔膜や肋骨などへの刺激。
力んでしまうと横隔膜や肋骨など動きが感じられなくなります。
力まずにゆったりとした気持ちで息を吐きます。
ストロー呼吸法が体と心に与える効果とは
ストロー呼吸法は体と心に良い影響を与えます。
その一部を紹介します。
体への効果
体への効果では「呼吸が深くなる」「ぽっこりお腹の解消」
などがあります。
呼吸が深くなる
ストロー呼吸法を続けると呼吸が深くなります。
呼気(吐く息)に対してストローで適度な負荷をかけるので、
吸気が大きく力強くなりますが、
これは横隔膜をしっかりと使っているから。
腹式呼吸は横隔膜が主となる呼吸法なので、ストロー呼吸法に
より腹式呼吸が身に付き呼吸が深くなるのです。
ぽっこりお腹の解消
呼吸には体幹のさまざまな部位が関係します。
ストローにより負荷をかけながら息を吐くことにより
呼吸筋、特に横隔膜を鍛えます。
浅かった呼吸が深くなれば代謝アップにもつながります。
深い呼吸が横隔膜や胸郭・腹部の筋肉が大きく動くようになり
お腹がスッキリするのです。
また、深い呼吸をするに自ずと良い姿勢になるので
ぽっこりお腹の解消に相乗効果があります。
心への効果
心への効果では「集中力の向上」「リラックス効果」
などがあります。
集中力の向上
ストローを使い、ゆっくりと細く、かつ、しっかりと息を吐く
ことにより、呼吸に意識を集中します。
ストロー呼吸法を生活に取り入れれば、「いま・ここ」に集中する
ことを習慣化できます。
実際にマインドフルネスの一環として行なわれている方法です。
リラックス効果
ストロー呼吸法により、ゆっくりと深い呼吸を続けると「セロトニン」
という物資の分泌が促進されます。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、リラックス効果や
精神安定に影響を与えます。
このセロトニンはウォーキングや呼吸法などの一定のリズムでの運動に
より分泌が増えるとされており、ストロー呼吸法も例外ではありません。
日常生活でのストロー呼吸トレーニング
呼吸法トレーニングと言えば、家の中で行うものと思いがちですが
それではもったいない。
職場などでのリフレッシュとして行うのもおススメです。
やり方はトレーニングと同様ですが、回数・時間はもっと短くしても結構です。
頭がリフレッシュできればOK。
ストローを使うのは周りの目が気になるという方は「口をすぼめる」と
ストローと同じような負荷をかけることが出来ます。
そのため、ストローを使ったトレーニングでも口はすぼめるように
意識してください。
呼吸は身体を使うので頭や気分だけではなく、身体もリフレッシュされますよ。
ぜひお試しください。
まとめ
今回の記事では「ストロー呼吸法」について書きました。
ストローを使うだけの簡単なトレーニングですが効果は絶大です。
コツは「口をすぼめる」こと。
これは
1 口をすぼめたほうが気道から唇までのラインが意識できる。
2 体を力まなくても息を強く吐くことができる。
3 ストローなしでの呼吸への移行も容易になる。
からです。
注意点としては「力まないこと」。
ストローでの負荷を少しだけ超えるくらいの心持ちで十分です。
これは力んでしまうと横隔膜や肋骨など動きが感じられなくなるからです。
呼吸法は心身に良い影響を与えます。
しかし案外やってみると難しいものですよね。
ストロー呼吸法はストローという小道具を使うため、
意識がストロー⇒呼吸に向き易くなる利点があります。
慣れればストローなしでも同様の呼吸法が出来る様になります。
ぜひ生活の中に取り入れてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が皆様のからだ創りの一助となれば幸いです。
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