「スワイショウ」っていう体操をご存じですか?やり方は簡単!手をぶらぶらと振るだけです。しかし、その効用は絶大!「運動はしたいけど時間が取れない」「専用のウエアや用具を揃えるのが面倒」という方や「運動は苦手だけど身体を動かしてリラックスしたい」という方には最適な体操なんです。この記事ではそんなスワイショウのやり方や効用について詳しく紹介します。さあ、みんなで手を振りまくりましょう!
スワイショウとは
「スワイショウ」とは中国で古くから伝えられている体操です。
(「甩手」と書き、「甩」は捨てる、放るという意味を持つそうです。)
達磨大師が伝えたという説もあるので発祥は印度かな?
とても古くから東洋に伝わる伝統的な体操ということですね。
リラックスや身体を整える高い効果があり、「手を振るだけ」
という簡単な動作とあいまって愛好者がとても多い体操です。
気功体操として知られており、太極拳などの準備運動や補足的な
鍛錬法として行われていますね。
手の振り方には実に色んなバリエーションがありますが、大別すると
「前後」か「左右」になります。
今回の記事では「前後振り」のスワイショウについて詳しく書きたいと思います。
スワイショウのやり方
スワイショウ(前後振り)のやり方について詳しく書きます。
スワイショウは愛好者が多く、様々な方が解説をしていますが
この記事では私のやり方を紹介したいと思います。
立ちかた
足は揃えて立つか、開いても肩幅までにします。
あまり足を開き過ぎると手を振ったときに脚に手が当たるので
注意しましょう。
膝はあまり突っ張らず楽にして立ちます。
身体の軸は真っすぐにした方が良いのですが、手を振っていくうちに
整っていきますのでそんなに気にしなくても大丈夫。
ただし、腰は後ろに逃げないように意識してください。
理由は手を振る動きを下半身に伝えるためです。
両腕は脱力して垂らします。
手のひらの向きは後ろや内側(体側)にします。
私は内側でやってますがいろいろと試すのも面白いですよ。
腕の振り方
腕の振り方も様々です。
肩を支点として振ったり、手に着いた水滴を払うように
鋭く振ったりといろいろありますが
スワイショウを初めてやる方も効果を実感しやすい
方法を紹介しますね。
まず「立ちかた」で解説した要領で立ちます。
そこから腕を振っていきますがこの時に
指先に重みを感じるように振っていきます。
イメージとしては「ブランコ」ですね。
振る角度は大きくする必要はありません。
それよりも指先の重みを感じることを優先してください。
(「重み」の感じ方は人それぞれですが、「遠心力により血が
指先に集まっている」という表現をする方もいます。)
特に後ろ側に振るときに重みが感じにくくなる方が多いので
後ろに振るときは丁寧に行いましょう。
そのまま続けていくとだんだん振り幅が大きくなっていきます。
気持ちのいい角度まで振ってください。
くどいようですが重みを感じる範囲で行ってくださいね。
ここは重要なポイントです。
やめ方
スワイショウをやめる時はいきなり腕を止めるのでなく、
手の振りを徐々に小さくして行くようにします。
身体に終わるのを伝える感覚ですね。
ここでも、重みを感じることを忘れずにしてください。
そうしながら体側で腕が止まったら少しそのまま
余韻を味わってください。
肩回りなどがほぐれた感じや手のひらがポカポカと
温まった感覚がとても気持ちが良いですよ。
スワイショウの効果は?
スワイショウは簡単な動作ですがその効果は多岐にわたります。
その効果の一部を紹介します。
血行促進
スワイショウは手を振っているだけのようですが、実は全身運動。
手を振っている状態を観察すると、腰はもちろん足裏も動いている
のを感じることが出来ます。
加えて手を振ることにより身体の末端である指先に血液が集まり
更に血行を促進させるんです。
姿勢改善
動き(骨格、筋肉)のクセがとれて姿勢が改善します。
腕を前後の動かすという単純な動作でも、人それぞれクセが
あります。
最初に腹筋に力を入れる人、反対に背筋に力を入れる
人などです。
いきなり肩に力を入れる人もいるかもしれません。
これが人それぞれの筋肉のクセなんですね。
そしてこのクセが骨格に影響を及ぼします。
スワイショウでは手を振る推進力は「重力」を利用するため
特定の筋肉を使いません。
ブランコのように手の重みを感じながら振ることで
自分の動きのクセを使わずに動くことができ、
結果的に姿勢が改善されていくんです。
「手の重みを感じながら振る」これがポイントです。
リラックス効果
スワイショウは手を振るだけの単純な動きの繰り返しです。
人間は一定のリズムで動くとセロトニンの分泌が活性化されます。
セロトニンとは「幸せホルモン」などとも呼ばれ、やる気や幸福感
を与えてくれる神経物質のこと。
ウォーキングやジョギングなどを行ったあと、気分がスッキリとして
リラックスできるのはこのセロトニンの分泌が活性化されたからです。
スワイショウはウォーキングなどと違い屋外に出ることもなく
僅かなスペースでこのリラックス効果を得ることが出来るんです。
(もちろん屋外でやるのはとても気持ちが良いです。特に早朝!)
スワイショウを行う時間・回数
スワイショウは長い時間・多い回数行った方が良いのですが
最初は時間でいうと15分程度、回数では200回を目安として
行ってみてください。
無理は絶対に厳禁です。
効果を早く出そうと長い時間や多い回数にこだわりすぎると
却って逆効果になります。
自分の感覚に合わせて行ってください。
好転反応について
スワイショウを行っていると好転反応が出ることがあります。
好転反応とは身体の状態が改善に向かう過程で起こる
一時的な不調のことです。
眠気や頭痛、だるさなどが出ることがあります。
これは血液やリンパ液などの流れが促進されや身体に溜まって
いた老廃物等が排出されることで起きるのです。
心配はいりません。
好転反応が出た時は、水分をしっかりとりましょう。
スワイショウは続けても構いませんが、回数や時間を減らす
などの調整をしましょう。
私の場合は眠気がでました。
数日経てば収まるので安心してください。
ただし、症状がいつまでも改善されない場合は医療機関を受診
するようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では
■スワイショウ(前後)のやり方
1 立ちかた(膝は緩め、足幅は揃えるか開いても肩幅まで)
2 手の振り方(手の重みを感じながらブランコように)
3 やめ方(徐々に小さくして、やめた後はしばらく余韻を感じる)
■スワイショウの効果
1 血行促進
2 姿勢改善
3 リラックス効果
■スワイショウを行う時間・回数
最初は15分又は200回を目安に行う。
■好転反応について
について紹介しました。
場所も取らずに、簡単な動きで大きな効果を得られる「スワイショウ」
是非、皆さんもこの効果を体感してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が皆様のからだ創りの一助になれば幸いです。
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