スポーツや武道などで「脇を締めて」「肩を下げて」と指導された経験がある人は多いのではないでしょうか。この記事では、パフォーマンス向上を目指す方々に向けて、脇を締めることや肩を下げることの重要性を解説し、スポーツや日常生活での姿勢改善に役立つエクササイズを紹介します。その効果をぜひ体感してください!
パフォーマンス向上のための基本知識
脇を締めることと肩を下げることは、身体のパフォーマンスを向上させるための基本的な動作です。
脇を締めることで、体幹の力が腕に伝わると同時に、肩甲骨が安定することで腕の動きがスムーズになります。
また、肩を下げることで、首や肩の筋肉の緊張が軽減され、姿勢が改善されます。
これらの動作は、特にスポーツや日常生活において重要です。
正しい姿勢を保つことで、怪我のリスクを減らし、パフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
脇を締める&肩を下げるとは?
脇を締めるとは、腕を体に近づけ、脇の下の筋肉を使って肩を安定させる動作を指します。
肩を下げることは、肩甲骨を下方に引き下げることで、首や肩の緊張を和らげることを意味します。
これらの動作は、特に前鋸筋という筋肉が重要な役割を果たします。
前鋸筋がしっかり働くことで、肩が下がり、脇が締まるため、身体全体のバランスが整います。
脇を締め肩を下げるための具体的なエクササイズ
脇を締め肩を下げるためには、効果的なエクササイズを取り入れることが重要です。
ストレッチや筋トレを組み合わせることで、肩周りの筋肉を柔軟にし、強化することができます。
ここでは、脇を締め肩を下げるための具体的なエクササイズをいくつか紹介します。
これらのエクササイズを日常的に行うことで、肩の位置を正しく保ち、パフォーマンスを向上させることができます。
ストレッチを取り入れたエクササイズ
脇を締め肩を下げるためのストレッチは、筋肉を柔軟にし、可動域を広げるのに役立ちます。
焦点となる筋肉を意識することが重要です。
以下のストレッチを取り入れてみましょう。
1 脇下をこする
片方の手で脇の下をこすります。ここはちょうど前鋸筋の位置です。
少し温かくなるまでこすると前鋸筋を意識できます。
2 肩回し
脇の下に手を置いたまま肩を大きく回します。前に10回、後ろに10回ほど回します。
肩の動きとともに前鋸筋も動いていることが解るでしょう。
簡単な動作ですがこれらのストレッチを定期的に行うことで、脇を締め肩を下げるための筋肉群の意識が高まり、動きがスムーズになります。
空手の突き動作を活用したエクササイズ
空手の突き動作を活用したエクササイズを紹介します。
脇を締め肩を下げるために非常に効果的です。ただし、実際の突きのように素早くやる必要はなく、ゆっくりと行います。また突きとは違い片方づつ動作を行います。
1 スタートの姿勢
脇を開けた状態で肘を体の横に置きます。手は拳を握る、開くどちらでも結構ですが、最初は開いたほうがやり易いと思います。スタート時は手のひらが床を向いています。
2 肘を締めていく
肘を体の中心に寄せるようして脇を締めていきます。この時に肘を「ねじる」ように意識しましょう。手のひらは脇が締まるにつれて上を向いていきます。肘が中心線(具体的にはみぞおちの前ぐらいまで)まで来たら止めます。最初は肘が中心線まで行かないかもしれませんが、いけるところまでで結構です。
3 腕を伸ばす
肘の位置を中心線上に置いたまま腕を伸ばしていきます。この時は脇を伸ばすように、脇下の前鋸筋が緩まないように注意しましょう。手のひらの向きは上を向いたままです。肘の位置が外側に移動しても結構です。中心線上に肘を置くことに拘り過ぎると腹筋などが余計な緊張が起こします。エクササイズの狙いは「脇を締めること」です。
4 手首を返す
腕が伸びきったら手首を返します。これは「手のひらを床に向ける」「手のひらを横に向ける」の2種類あり、「手のひらを床に向ける」ほうが脇の締めが強くなります。もちろん手のひらを返さなくても大丈夫。ご自分の出来るところまでで結構です。最終的には「手のひらを床に向ける」を目指します。
5 元に戻す
今までの逆順でスタートの姿勢まで腕を戻します。この時に腕の力を抜いても良いですが、脇の締めの意識はなくさないように注意してください。
6 繰り返す
以上の動作を繰り返します。片方づつ10回行います。慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。
動作のコツ
このエクササイズは片方づつ行いますが、片腕を中心に寄せるときにコツがあります。それはもう片方の肩や脇を動かさないようにすることです。壁を作ると言い換えても良いでしょう。中心に寄せようとするあまり体が歪んだり脇が開いたりすると、せっかくの脇の締めエクササイズの効果が減少しますし、スポーツなどでのパフォーマンス向上につながらない動作になってしまいます。
エクササイズのその他の効果
脇を締めて肩を下げるエクササイズにはいろいろな効果があります。
ここでは、姿勢改善と肩こり解消の関連性について詳しく解説します。
姿勢改善と肩こり解消の関連性
脇を締めて肩を下げることは、姿勢を整えるために非常に重要です。
姿勢の改善は、肩こりの解消に直結します。
正しい姿勢を保つことで、肩や首にかかる負担が軽減され、筋肉の緊張が和らぎます。
肩こりの原因とその改善方法
肩こりの主な原因は、筋肉の緊張や血行不良です。
デスクワークやスマートフォンの使用など、長時間同じ姿勢を続けることが影響します。
これを改善するためには、定期的なストレッチやエクササイズが効果的です。
特に、脇を締めて肩を下げる動作を意識することで、肩周りの筋肉がほぐれ、血行が促進されます。
これにより、肩こりの症状が軽減されるでしょう。
血行促進による痛みの解消
肩を下げることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。
特に、脇を締めることで肩甲骨が安定し、血流が改善されるため、痛みの解消につながります。
定期的なエクササイズやストレッチを行うことで、血行を促進し、肩こりや痛みを軽減することができます。
これにより、快適な生活を送ることができるでしょう。
まとめ
今回の記事では脇を締めて肩を下げるエクササイズを紹介しました。
脇を締めて肩を下げることは身体のパフォーマンス向上や肩こり解消に大きな効果があります。
また姿勢が改善され、身体全体のバランスが整うことにより肩こりなどの改善にもつながります。
今回紹介したエクササイズは
1 ストレッチを取り入れたエクササイズ
2 空手の突き動作を活用したエクササイズ でした。
いずれも対象となる筋肉、特に前鋸筋を意識することが重要です。
脇を締め肩を下げることは、身体全体のハーモニーを生み出します。
これにより、身体のバランスが向上し、日常生活やスポーツにおいても快適に過ごすことができるようになりますので、今後のトレーニングでは、脇を締めることと肩を下げることを意識しながら、さまざまなエクササイズを取り入れていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が皆様のからだ創りの一助になれば幸いです。
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